日常生活の中に積極的に運動を取り入れることが、内臓脂肪を減らすために効果的とされています。テニスやジョギングなど、急に始めても継続が難しいものより、生活の中で無理なくできることを始めた方が継続しやすく、効果を実感しやすいものです。通勤時や昼休み、家での休みのときなど、少し時間を割いて活動量を増やしてみましょう。
たとえば
・駅までのバスを自転車(徒歩)にする
・電車やバスを目的地の1つ手前の駅や停留所で降りて歩く
・近場へは乗り物を使わず歩く
・エスカレーターやエレベーターには乗らず階段を使う
・移動はまとめてしないで、こまめに動く
・昼休みに近所を散歩する
・掃除や犬の散歩など、積極的に引き受ける
・重い荷物は率先して持つ
・なるべく車は使わず徒歩か自転車で動く
ウォーキングは、日常生活の延長で最も簡単にできる有酸素運動です。いつもより早く歩くことを心がけ、少し息がはずむ程度にしましょう。ウォーキングに慣れたら、ジョギングやエアロビクス、水泳などを始めてみると、さらに効果が上がるでしょう。
内臓脂肪がたまる原因として、「食べすぎ、飲みすぎ、栄養の偏り」など、悪い食習慣が影響しています。内臓脂肪を減らすためには、無理なダイエットをするのではなく、「食べすぎない、飲みすぎない、栄養バランスよく食べる」ということが効果的です。
食事バランスガイドは、厚生労働省、農林水産省において決定されました。食事を「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5つに分け、1日トータルで「何を」「どのくらい」食べればいいのかという目安をコマのイラストでわかりやすく示したものです。食事バランスガイドを参考に、食生活を改善しましょう。
コマは、人体になくてはならない水分を軸にしています。そしてコマの上を人が走っています。これは運動を意味しており、健康な身体を維持するには運動は欠かせません。
健康を保つためには、ストレスをためないことが重要です。ストレスコントロールを上手に行い、心身を開放して、健康になろうという力を高めることは、生活習慣病予防という観点からも大切です。
疲労やストレスがたまる前に、休養を上手に取り入れましょう。
仕事を能率よくこなすためには、休養も大切です。よく働いたら、よく休む。仕事に見合った休養をバランスよく取ることで、心と身体にゆとりができます。
十分な睡眠時間には個人差があります。睡眠時間が長すぎても、短すぎても、気持ちの良い目覚めとはなりません。睡眠前にはゆっくりリラックスするなど、すっきり目覚める環境を作ることも大切です。
趣味や旅行を楽しむことで、日常生活から少し離れ、気分をリラックスさせることが大切です。
入浴には、疲労や緊張をときほぐしてくれる効果があります。また、血液の循環や代謝機能を促進するなどの効果があります。
喫煙は単なる嗜好や習慣ではなく、ニコチン依存症という「繰り返し治療が必要な慢性の病気」です。また、たばこを吸うと、血管が収縮して血流が悪くなるため、血圧が上がって血管に負担がかかります。そのため、動脈硬化が進行し、血栓ができやすい状態となります。喫煙者は、たばこを吸わない人に比べて脳卒中で死亡する危険が2倍以上、心臓病では4倍以上になると言われています。
禁煙にチャレンジしよう!
がまんをすることも大切なことですが、それだけでは長続きしなかったり、体重が極端に増加したりする場合があります。ニコチンパッチやニコチンガムを利用して、ニコチンを微量補給しながら、少しずつニコチンから離脱していくことが 効果的とされています。また、禁煙しても長続きしないときは、禁煙外来のある医療機関を利用することも可能です(禁煙治療には保険が適用されます)。
喫煙は歯周病の発病にも大きな関係があり、喫煙本数が増えるほど、進行した歯周病に罹りやすくなっていくことが分かっています。
喫煙は歯周病を悪化させるだけでなく、歯ぐきの色を黒ずませて見た目を悪くしたり、口臭の原因にもなります。さらには口腔がん(歯ぐきや舌にできるがん)の原因にもなります。